主観的な時間

2011年5月12日 読書
時間というのはあっという間に過ぎていくものだと、今年に入ってから常々思う。

病棟にこもったり授業に出たり旅行に出かけている間に、色んな物事が与り知らぬところで進んでいるように思えるのは、それだけの長い時間が過ぎていったからだ、ということに気付いたときの衝撃は大きい。


今年に入ってから、今まで以上にクラシック音楽をよく聴くようになった。
それは、自分の音楽の終着点が見えてきたからである。

形而上のではなくて、時間的な。



今まで、自分の今後の人生の中でどういうウェイトをあの楽器に与えられるのか、考えなければいけない時期は来るということは分かっていても、結局のところ見えてくることはなかった。
それが、今年に入ってから、まるでトンネルを抜けた上越新幹線の車窓のように、明確に見えてくるようになった。
室内楽を除けば、今手がけているベートーヴェンのチクルスがおそらく最後になるということも。


さて、そのベートーヴェンのチクルス、地震の影響で練習も減ってしまったし、練習に来ない人もやっぱりいるのだけれど、なかなか良いメンバーに恵まれているので出来栄えが楽しみです。
音響的にも音韻的にも非常に難しい曲だけども、いまならなんとか戦えるんじゃないか、そんな期待を持ってます。



前に進まないと。

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