記憶法

2011年8月25日 読書
バイトで記憶する方法を教えたのでメモ。

ここでいう記憶とは、認知症予防や緩和目的ではなく、とりあえず試験に
通るための方策である。

認知症予防では、最近イギリスで開発された、60秒ごとに自動で1枚ずつ写真を撮る小型カメラみたいなのが効果があったといわれている。
現物も見せてもらったけど人から聞いた話なのであんまりよく知らない。ソースも見つからないし。




そもそも記憶とは


脳科学的な知見とか、神経のモデリングについては考えないことにする。
短期記憶と長期記憶に分かれていることが重要。
短期記憶は20秒程度保持され、長期記憶は(使っていれば)長い間保持される。

短期記憶は平均して7つ前後の事柄しか覚えることができない。おそらく、単語を覚える部分と映像を覚える部分と音を覚える部分は若干違う。(?)

長期記憶にはエピソード記憶、意味記憶、手続き記憶(自転車の乗り方など技能にかかわるもの)、プライミング(言葉と映像、音の対応)があるとされる。

ある程度のレベルまで、勉強とは「問題の答え方を記憶する」ことだと考えられる。
(もちろんあるレベル以上からは、記憶したデータを構築し直したりそこから類推する必要が出てくる)



そこで、勉強とは試験の時に使える長期記憶のデータを増やすことである、という認識のもとで記憶の仕方について考えてみる。

出力が正しければよいので、意味記憶、エピソード記憶のどちらかとして覚えることになる。



意味記憶を増やす(ex.英単語)

エビングハウスの忘却曲線(日数が経つと指数関数的に記憶が薄れていく)の原理のように忘れていくので、
●何度も繰り返す (ex.毎日英単語を繰り返す)
●入力の系統を増やす (ex.英単語を読んで書いて発音して覚える)
という方法が考えられる。

この方法では限界があるので、可能な部分はエピソード記憶を使うと良い。


エピソード記憶を増やす

語呂合わせは単純なデータの集まりをエピソード化するものと考えられる。

●語呂合わせを作って意味記憶の固まりをエピソード化する(アルカリ金属元素を「スリの中島ルビーをせしめてフランスへ」)(ex.必須アミノ酸の頭文字を取って「リスとロバ不明」みたいに覚える)

もちろんデータの集まりじゃなくても「鳴くようぐいす平安京=794年」みたいなものでもよいし、語呂合わせから逸脱したエピソードでもよい。

例えば、「カレー/電車/缶コーヒー/タクシー/だるま/海老/卓球/布団」みたいな単語の列を覚えるときに、
「カレーを食べながら電車に乗って、駅で降りてタクシーを拾う。窓から土産物屋にだるまが置いてあるのが見える。タクシーで温泉旅館に着いたら、夕飯に海老が出た。卓球をして疲れたところで布団に入った」
みたいに考えた方が、量としては多いが覚えやすいかもしれない。


語呂合わせ以上に重要なのが

●理屈で覚える

ことである。英単語の接頭辞接尾辞(conspire=con(一緒に)+spire(息をする)=共謀する)が例として分かりやすいかも。
貧血の鑑別を考えるときに、造血のどの段階が駄目になることで血球がどうなるのか考えられる、なんてのもそう

そして理屈で暗記するということは、結局、本質的な理解につながっていることも多い。




まだまだ補筆の必要はあると思いますが、今日はこの辺で。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索