雨が降るのか降らないのか分からないけど、とにかく怪しい雲行きの日曜日の午後だった。
学園祭をぶらついていたら、たまたま向こうからゼミや劇団で一緒だった男が歩いてきた。
学部が違うのでほとんど会うこともなかったので、随分久しぶりだった。
彼はもうすこし身長の低い、眼鏡をかけた男と一緒だったようだが、僕を見つけると歩いてきて、ちょっと学園祭見てこうぜ、と言った。
その後バイトがあったので長居は出来なかったが、ふたりで学校の外のラーメン屋に遅めの昼食を食べに行った。
「就職とかどうすんの?」
「政治家になるよ、最終的には。でも、秘書になる前に就職はすると思う」
といって、彼は某有名なコンサルの名前を挙げた。
彼は不思議なことに、才能の割りに目立ちはしないもののとにかく優秀な人間だし、英語も喋れるからうまくいくに違いない。
「お前はなんになるん?」ラーメンを食べながら尋ねられた。
「現場を知らないとなんともいえないけど、脳外科になりたいと思ってる。で臨床留学をしようと思ってるんだけど、アメリカで脳外科になるのは死ぬほど優秀じゃないと無理だし、どうしようか、って感じかな」
「大丈夫さ。だってお前、この大学の医学部だろ。それに」
「それに?」
「あのゼミの一員だから」
僕らはそんな話をして、共通の知り合いがネットで知り合った女の子と付き合ってる話をして、二人で丸の内線に乗った。
「じゃあ、また昼飯食いに行こうぜ」といって彼は家に帰り、僕は塾へアルバイトしに行った。
久しぶりに遭遇すると、ちょっと元気が出る。
学園祭をぶらついていたら、たまたま向こうからゼミや劇団で一緒だった男が歩いてきた。
学部が違うのでほとんど会うこともなかったので、随分久しぶりだった。
彼はもうすこし身長の低い、眼鏡をかけた男と一緒だったようだが、僕を見つけると歩いてきて、ちょっと学園祭見てこうぜ、と言った。
その後バイトがあったので長居は出来なかったが、ふたりで学校の外のラーメン屋に遅めの昼食を食べに行った。
「就職とかどうすんの?」
「政治家になるよ、最終的には。でも、秘書になる前に就職はすると思う」
といって、彼は某有名なコンサルの名前を挙げた。
彼は不思議なことに、才能の割りに目立ちはしないもののとにかく優秀な人間だし、英語も喋れるからうまくいくに違いない。
「お前はなんになるん?」ラーメンを食べながら尋ねられた。
「現場を知らないとなんともいえないけど、脳外科になりたいと思ってる。で臨床留学をしようと思ってるんだけど、アメリカで脳外科になるのは死ぬほど優秀じゃないと無理だし、どうしようか、って感じかな」
「大丈夫さ。だってお前、この大学の医学部だろ。それに」
「それに?」
「あのゼミの一員だから」
僕らはそんな話をして、共通の知り合いがネットで知り合った女の子と付き合ってる話をして、二人で丸の内線に乗った。
「じゃあ、また昼飯食いに行こうぜ」といって彼は家に帰り、僕は塾へアルバイトしに行った。
久しぶりに遭遇すると、ちょっと元気が出る。
コメント