外国人

2013年4月19日 読書
こないだの日経新聞の第一面ではでかでかと地下鉄24時間構想について書かれていたが、その記事の最後の方で、ちょろっと東京都が外国人医師の診察を進めていきたいようであるということが書かれていた。

これからの医師はほぼ三分化されるのではないかと思っている。それは、内科診断とフォローアップを主な仕事とする家庭医あるいは総合診療医(generalist)、臓器ごと病態ごとに専門治療を行う専門医(specialist)、そして経営者(manager)である。もちろん、現状でもそういった区分はあるのだけれど、その分化がさらに加速していくはずだ。ただもしかすると、経営が医者の仕事ではなくなるかもしれない。
今年4月の改訂では大病院の再診料が引き上げられたことなどから、厚労省としては小さな医院と大病院の棲み分けを明確にしていきたいようである。小さな医院にはgeneralistを配置し、大病院にspecialistが配置されることを想定していると考えられる。


さて、日経の外国人医師の診察だが、これはコモディティ化した安価な診療というよりは世界で出来る人が限られているspecialistの診療のことであると考えられる。とすると、今後、specialistは今以上に対世界の競争の中でやっていかなくてはならない。TPPを通して皆保険が揺るがされかねないということと共に今後注視したい。
specialistだった人がgeneralistとして開業することもよくある、というより新規開業の大部分がそのパターンだが、今後は生え抜きのgeneralistがどんどん育成されてくるものと考えられる。これからの時代のspecialistはちょっと大変かもしれない。しかし、診療を大きく変えるような発見の機会が多いのはおそらくspecialistである。うまくバランスを取って医療技術を革新できる環境が整備されることを望んでやまない。

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